『SHORT PEACE』は極上のアニメだった。大切にしたい作品集。

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『SHORT PEACE』は極上のアニメだった。大切にしたい作品集。

2014年1月18日土曜日
『SHORT PEACE』は極上のアニメだった。大切にしたい作品集。

こんにちは、@kissatenです。

ついに手に入れたぞー!!!
ひゃっほー!!!

といきなりの謎のテンションです。今回紹介する『SHORT PEACE』は2013年7月頃の上映された映画で、上映される前から注目を浴びていました。そのキーワードとなるのが「大友克洋」です。そうなのです、『SHORT PEACE』は大友克洋が関わっているのです。

とは言っても「大友克洋」だけがこの映画の注目すべきポイントではないです。そういったところを伝えられたらなと。あと一般向けの説明として「大友克洋はAKIRAの人だよー」と言いたくもない説明を挟ませていただきます。

SHORT PEACE

『SHORT PEACE』は2013年7月20日に放映された作品です。4つのショートストーリーからなるオムニバスな映画です。大友を知っている人は、タイトルにもなっている「SHORT PEACE」と聞けばピンときますよね?前にも記事にしたとおり、大友克洋のショートストーリー集のタイトルなのです。

2013年の入院中にディスクが出る情報を得て、これを手に入れるまでふつふつと息巻いていました。やっと手に入れました。



4つのストーリー

「九十九」

18世紀。嵐の夜、深い山中で男が道に迷っていた。そこで見つけた小さな祠。中に入るとその空間は突然別世界の部屋に変化する。そこに次々と現れたのは捨てられた傘や、着てもらえなくなった着物などのモノノケ達。男はその怨念を秘めた古い道具たちを丁寧に修理し、慰めてやる。

九十九(つくも)とはぬ~べ~を見ている僕にとってはあたりあえの妖怪です。道具が大切にされないと、いつの間にか妖怪になって行進をするというやつ。鬼太郎とかにも出ていたような気がします。使われなくなった道具たちが、山で迷った男と対峙します。

この映像の妖怪の塊がぐわぁ~ってくるシーンがすごすぎて、脳みそを溶かされる気分になりました。声優も山寺宏一さんだったのですーっと世界には入れました。

「火要鎮」

18世紀、江戸の町。商家の娘お若と幼馴染の松吉。惹かれあう二人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。その大火の中で再びめぐり合う二人。巨大都市江戸の大火を舞台としたスペクタクル。

大友克洋監督です。一番最初の巻物のシーンで江戸の風景を書いた一枚絵。江戸時代に使われていたのだろうか?絵の投影方法が普通のアニメにやらない奴だった。平行投影?というものらしい。着物や「蝋燭の火」までこだわる、こだわりの作品。火消し達が一斉に集まるところは、寒気がするほど細かった。

そして最後のシーン。上空からの視点でだんだんとカメラワークが上がっていく感じのシーン。音楽の音も大きくなっていく。その時、僕は涙しました。冗談ではありません。涙がこぼれたのです。これは「感動」したのだと。すごすぎる映像作品を魅せつけられたんだなと。おそらく同じ反応を示した人はいるのでしょうか?やれ「大友だ」なんてのもありますが、大友と知らなくてこれはすごいと思います。

ちなみに火要慎=ひのようじん と読みます。


「GAMBO」

16世紀末。戦国時代末期。東北地方(最上領)の山中に天空より何かが落下した。直後、寒村に一匹の巨大な鬼のような化け物が現れ略奪の限りを尽くす。時を同じくして寒村に暮らす少女カオは白い熊と出会う。人の言葉を理解するその神秘的な熊にカオは救いを求めた。かくして鬼と白熊との激闘がはじまる。新機軸のバイオレンス作品たるべく、荒く力強い画面を3DCGの技術を活用し描き出す。

うわぁってなった。
白い巨熊、空をかける大きな流れ星、赤い鬼。これらのキーワードで途中で「あっ」ってなっちゃったのですが、そんなの関係ないです。巨熊と赤い鬼の「死闘」が本気度120%です。人によっては気分が悪くなるかも。そして、動物愛護団体から訴えられるレベルの熊への攻撃。熊も本気で鬼を殺しかかっている。でもなぜかもう一度見たい欲求が出てくる。麻薬的な作品でした。


「武器よさらば」

近未来。東京。砂漠の中の廃墟と化した都市を訪れたプロテクションスーツで武装した5人からなる小隊は一台の戦車型無人兵器と遭遇戦となる。しかし、次第に歯車が狂い始め小隊は窮地に陥っていく。大友克洋の原作による伝説的な戦闘アクション漫画を、再構築し、リアリティと革新性のある描写をめざした。エキサイティングなアクション作品でありながらも、無常観の漂うテイストに仕上げた作品。

これが僕の本命。この作品は大友克洋が書いていた漫画です。話の序章からその後の手に汗握る展開がすごい。見入っちゃいますよ。本当に20分なのか?というぐらい長く感じた作品です。

無人兵器と戦う5人。「うわー、この人ミリタリー好きだなー」ってぐらいミリ感がでてます。RPGの煙。細かいっす。兵器と5人。さて、どっちが勝つかは大友を見てたら、、ね?

いや、もう満足すぎて何も言えねぇ。
兵器のレンズは「CANON」ではありませんでしたw

こんな人におすすめ

「オレ、異端だから」なんて人には100%おすすめな作品なのです。日本のクリエイターを「知る」という点で見てもおすすめです。森田修平監督「九十九」、大友克洋監督「火要鎮」、安藤裕章監督「GAMBO」、カトキハジメ監督「武器よさらば」。監督だけで4人います。更にスタッフを見ていくとよく見る名前がちらほら出てきます。例えば、僕が愛して山な家を描いてくれる「田中達之」さんです。「武器よさらば」で田中達之さんが関わっているのです。つまり僕のドンピシャの人で、ドンピシャの映画だったのです。

ドンピシャだからって高評価というわけではなく、ほんとうに素晴らしい作品集でした。

話はそれましたが、「オープニング」にも結構力が入っておられるようです。だって森本晃司さんですもん。もん、もん、もん!もうね、贅沢なディスクですよほんとに。Genius Partyも素晴らしいですが、こっちのテイストもすごいっすね。

kissaten的話


「SHORT PEACE」は通常版とスペシャル・エディションがあります。もちろんスペシャル・エディションをゲットしました。映像だけなら通常版を。監督の会話を聞きたいならスペシャル・エディションをおすすめします。デジタルギャラリーとかあるしね!

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