黒咲練導作品集の作品集「C-」に包まれている「純愛」

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黒咲練導作品集の作品集「C-」に包まれている「純愛」

2015年6月11日木曜日
黒咲練導作品集の作品集「C-」

2011年に販売した黒咲練導(くろさきれんどう)さんの作品集「C-」をご紹介します。

同作者の作品「放課後プレイ」の雰囲気とは打って変わって、「歪んだ」「病んでいる」「純愛」の短編集という感じです。

「どこか僕の知らないところで、きっと、こういう愛はあるんだろうな…。」と妄想にふけらされる作品です。黒咲練導さんの描く女性像。どこか目つきが悪く、どこか心に病みを持っている感じの女性達の恋愛です。(一部男の娘)

黒咲練導作品集「C-」


作品は、7組の男女のそれぞれのストーリーからなっています。ところどころ「普通じゃない」雰囲気を醸し出しています。それでも「コレはありそう」と実際に見たわけではありませんが、どこかの世界にはこう言った愛の形もあるのかなーと言う雰囲気。うまく説明できない。

黒咲練導さんの二つのお話

黒咲練導短編集より隷属性クラブ

短編集より「隷属性クラブ」

短編集より被嗜虐深度

短編集より「被嗜虐深度」

黒咲練導短編集より、今回二つの作品をご紹介します。

一つは、「隷属性クラブ」。二人の関係は全くわからないのですが、関西弁の学生らしき女人と、目隠しをされ縛られている男性。教室らしき場所で、アイスを食べさせてもらうプレイをする。

女性のタイツにアイスを付け、その足で食べさせてもらう男性。そして、足でジッパーを外す描写が有り…そこで終る。後のお話で、目隠しを男性にする関西弁女は、その男性に恥ずかしそうにキスをするシーンがある。

主従関係を築きつつ、そこにはお互いの「好き」と言う感情はあるのでしょう。

二つ目は、「被嗜虐深度」。写真を撮っていい?とおばさん(おそらく親戚)にお願いする学生らしき男性。写真を撮るうちに、だんだんと服を脱いでいくおばさんと、写真を更に撮っていく男性。「下着も脱いだほうが良い?」…と。

親戚同士という、シチュエーションとしてはとてもありそうな雰囲気。なんだろう。めっちゃ雰囲気が好きです。

その男生徒の情事を撮影していた隠しカメラをとり出し、おばさんがニヤリとするシーンで終る。これもまた、変わった愛し方なのかなと。

「その愛情に依存している」

帯にかかれている言葉

その愛情に依存している

短編集に出てくるそれぞれのカップルは、どこか普通じゃなく、色々な愛し方をします。この本を読んでみて、それぞれが「肉体関係」で決して終らせない、なにか「安心」に似たような感情をいただきました。

「楽園」自体、女性向けコミックなのですが、個人的に描写を必要とせず、「愛」を描ける黒咲練導さんに魅力を感じます。今回の短編集では、「擬音」と「表情」と「体制」でそれらしい描写をしますが、露骨に描かなくてもそういった物が読み取れてしまう。

おそらく、経験がある人ならわかるような、そういった愛を書いたのだろうなと。

黒咲練導さんの作品は、心に染み渡る、そしてそれが綺麗に汚れていくのがわかる作品です。「こんな愛し方をしてみたい」そう思ってしまったら、きっともう戻れないだろう。




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