映画の「見え方」が変わる一冊『マスターショット100』で色んな映画を見る、そして呪いにかかった

映画を選ぶときってどうやってる?

ボクは映画好きの友人がオススメするモノを見たり、よく見ている映画評論サイトから良さげなレビューを見つけて、「見る映画」を選んでいる。そんな映画を選ぶ方法の一つ。ボクはとある書籍を見ている。

CMやミュージックビデオなど様々な作品の脚本、製作、監督をしてきたクリストファー・ケンワーシー(Christopher Kenworthy)が書いた「マスターショット100」。低予算映画の監督からプロのカメラマンまで、様々な作品の「カメラテクニック」が掲載されている書籍だ。

正直、映像を作る人向けかなと思っていたのですが、ふだんからメイキング映像をあさりまくっている身として、あらたなメイキングの世界には入れた気がする。

「へー、こういう意味合いがあったんだ」「なるほど、この映画見てみたいな」なんて、すでに見た映画もまだ見たこと無い映画も「カメラワークの意味合い」が分かれば更に面白みを感じられる。そういう書籍だ。

ただし、この映画にはちょっとした呪いつき。

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映画を更に楽しめる「マスターショット100」

こちらが今回ご紹介する「マスターショット100」です。実は、誕生月にコーヒー系ブログのAllSyncのSyncさんに頂いたモノです。前々から手にしたいなと思っていたものだったので割とガチ目にうれしい。Syncさんありがとう。

『低予算映画を大作に変える撮影術』とタイトルにもあるように、映画などの映像における「撮影術」(カメラワークやカメラテクニックなど)が解説されている書籍です。

ぶっちゃけ、映像を作ることに興味ない人には、はっきり良いってあまりそそらないかも知れない。デモボク自身はメイキング映像は必ず見る人だし、常日頃そういった映像の裏側をさがしまくっているので、割と興味はある。

「いつか」だけど、撮るかも知れないと何故か思っていて…いや、何故は分からないんだけど、そう言うメイキングの知識は付けておきたいと思っている。本当にいつか撮るかも…「かも」しれない、、、、、のでこの書籍はグッときた。



んで、いちおう書籍の解説をすると、以下のチャプターに別れている。

Chapter1 FIGHT SCENES 格闘する
Chapter2 CHASE SCENES 追跡する/逃走する
Chapter3 ENTRANCES & EXITS 登場する/退場する
Chapter4 SUSPENSE, SEARCHING & CREEPING スリル/潜入/探査
Chapter5 DRAMATIC SHIFT ドラマティックな変化
Chapter6 REVELATIONS & DISCOVERIES 新事実/新発見
Chapter7 SHOCK HORROR ショック/ホラー
Chapter8 DIRECTING ATTENTION 注目を集める
Chapter9 CAR SCENES カーチェイス
Chapter10 DIALOGUE SCENES 会話する
Chapter11 ARGUMENTS & CONFLICT 口論する/対峙する
Chapter12 LOVE & SEX SCENES キスシーン/ベッドシーン

チャプターは12個あり、タイトルにそってカメラテクニックや事例が載せられている。映像を作る人からするとこの書籍は「逆引きリファレンス」と行った具合に使えるらしい。「あぁ、こう言うシーン撮りたいな」って思ったら、過去の作品で使われていた手法を知れるのだ。

呼んでいくと、「まじかー、コレそう言う意味あったのか」ってのがよく分かる。

例えば、スティーヴン・キング原作のスタンリー・キューブリックが映画化した映画『シャイニング』(The Shining、1980年)については、「登場人物を恐く見せる」方法として、演者の目が画面の同じ位置に来るように設置しているというのだ。それをするために○○して、○○にしている…なんてことが書かれている。

「ほぇ〜、まじか、そういうヤツなのね」なんて、映画におけるメイキング面からのうんちく的な物も得れた。

そう言う手法があること自体知らなかったし、「それでそうなるのね」も知れた。

映画を見たくなる楽しみがある

各映画で使われている様々な手法が載せられている。そうなってくると、その対象のシーンを見るためだけにその映画自体を見たくなる。

例えば、以前に記事にした「アメリ」も実は書籍に書かれていたのでまた見たくなったという

そんな感じで、見る映画をこの書籍で選ぶなんて楽しみもある。(そうやって使うのはボクだけかも知れないけどね)

普通に映画を楽しめなくなる呪いがかかる

ボクに対して、「マジックを教えて欲しい」と言ってくる人達に毎回言っていることが有る。「マジックを始めると言うことは、これから出逢うマジックに普通に楽しめなくなる呪いがかかる」とね。

マジックの中身を知ることは、今後一生、マジックに対して「マジシャン目線」で見ることになる。決して一般の人目線で見ることが出来なくなってしまう。そういう呪いが本当にある。

この書籍も一緒だ。

この書籍で手法を知るということは、今後、様々な映画に出逢うだろうけど、その映画のテクニックを意識してしまう可能性がある。というかもう手遅れだ。助けてくれ。

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それでもいいというならこの書籍はアリだろう

普通に映画を楽しめなくなる呪いがかかる書籍…というと大雑把になるだろうけど、もうボクは新しい映画に対しても「あ、カメラマンココにあるな」とか「この映画、あの手法使っているな」をもう考えちゃう。何したってダメだわ、映像のメイキングを考えてしまう。

この書籍だけじゃ無くて、普段からメイキングをあさっているからってのもあるけど、もうね、呪いだよコレ。

映像作っている人も多分一緒の呪いにかかってるんだろうなー。
ボクは映像自体は作ってないけど、この呪いは結構大変だ。

それでも、良いって人、自分の中の「映画」を広げたい人、そう言う人に向いている本だと思うよ。