甘詰留太さんの新作漫画が出ていましたのでご紹介します。先日ご紹介した『三十路おとめとモテはたち』の最終巻と同時期に出たマンガで『喰フ女』(くうおんな)というタイトルです。なんかそういう性的なアレかと思ったら全く違った。
ぼくは単行本派で漫画を買ってないのでこの漫画が何で連載しているかとかあんまり気にもとめないぐらいのレベルなんですが、この漫画を読んだ感想はこんな感じです。
どうしたの?甘詰先生!!?
です。
甘詰留太さんの作品って、胸がキュンキュンしたり、ドキドキしたり、なんかそっち方面な漫画だったのですが、この漫画はバイオレンスです。バイオレンスであり、ぶっとんだ女が…。
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甘詰留太先生の「喰フ女」
目的がない若者たちに密かに流行っている遺言バンク。そこに投稿した人々が消えるという噂…そこには美しい女医の影があった!?甘詰留太が放つ残酷エロティックサイコサスペンス!
「遺言バンク」という、死にたい人があつまるコミュニティ的なところに登録した人がだんだんと消息不明になっている。んで、主人公はそれに登録してあるんだけど、消息不明の原因、「殺す人」と関わってしまう。そして、主人公も「遺言バンク」に登録した人を消す手伝いをさせらえる。
って感じの話です。
まぁ、タイトルから察せられますが、その「殺す人」が表紙の人です。そして、それは主人公の通っている病院の診察医(何科?精神科かな?)。「遺言バンク」に登録している「死にたがり」な人たちを処分して何かしらの金に換えているみたい。
まったくバックボーン的な物が出てこない。ちょっと狂っている女が”そういう仕組み”で殺人を起こさし「死にたがり」を消していっている…ってのはわかった。でもキャラごとに「○○編」ってなってるから続き物なんだけど、それぞれのキャラ別で〜〜〜って感じなのかな。なんか現時点ではそんな感じ。
栗原正尚さんの「怨み屋本舗」みたいな?なんかそんな偶像劇てきな漫画なのかなーって感じです。
「死にたがり」という人たちが
これ、めっちゃタイミングが悪いなーって思った。先日起きた「座間9遺体事件」がそれにあたる。加害者との接点が「自殺サイト」というやつ。このマンガを読んだときすぐにソレを思い起こせるほど近日な出来事だったから、よけいあんまり良い印象を持てなかった。
いや、マンガが悪い…んじゃないんだろうな。マジでその空気、そのときの空気が良くなかった。という意味での「タイミング」です。
とりあえず読んでいきます
甘詰留太さんの持っている胸キュンはこのマンガからは現時点では一切感じられなかった。「新しい方向に向かったのかな?」ぐらいの気持ちで今はこのマンガを感じてみようかなと。今まで持っていた甘詰さんのイメージ…を完全になくして読んだら良いのかな?羽海野チカさんが暴力バリバリの漫画描いたらビックリするっしょ?そんな気持ちですよ今。
絵は綺麗ね。やっぱり。露骨なセックスシーン(もちろん成年で描いていただけあってめちゃくちゃエロい)とかもガッツリ書いてあったしね。成年寄りな青年漫画…って感じ。殺人シーンも綺麗。
個人的にはぶっ飛びキャラはもうちょっとぶっ飛んだ(常識不要)な考え方を持って欲しいなと思ってるし、キャラクターがまだあんまり磨きがかかってない感じはする。もうちょっと、待てば良いのかな。そう思いました。
あと、巻末のおまけ百合漫画が好きです。エロい。