三重県松阪のヴィレッジヴァンガードを散策していたところ、デザインボンコーナーでひっそりと隠れていた寺田克也さんの「ペインタボン!」なる物を発見しました。
その場で早速どういった本かネット検索すると、2002年に発刊されたCorelの「Painter」というソフトを使っている寺田克也さんなりの絵が出来ていく様子を徐々に載せた本だそうです。
つまり、寺田克也さんの絵が出来ていく様子がこの本で見れるということです。
読んでみた結果「Painter」の「使い方」とかではまったくなく、「寺田克也」が「描く絵」の工程を知れる物です。Painter教本ではないですが、どちらかというと寺田克也さんの絵を見たかった僕にとって、絵を見る本として良かったです。
スポンサーリンク
寺田克也さんの絵が出来ていく様子
これまで、様々なライブドローイングでの寺田克也さんのイラストレーションを見るたびに、ため息が出るほど酔いしれていました。そんな寺田克也さんの「手法」というか、「あー、こうやってますわー」的な感じで見れるのです。
『ペインタボン!』となってますが、CorelのPainterについてはほんのちょっとだけしかのってません。なので「Painterの本では無い」を理解しておいたほうがよいと思います。
寺田克也さんの絵を見る本です。
写真で「ペインタボン!」を見ていく
一つのイラストが出来ていく様子を全体や箇所ごとにだんだんと紹介されていく。そして、ちょっとした解説なのですが、それもそれで使えるかも。
こちらはBLOODの小夜のイラスト。全体絵をもあるのですが、刀や肌が塗られていく様子が伺えます。
寺田克也さんは、主に水彩(Painter6での)で塗られているらしく、そこからあんな分厚い表情を作り出すことが出来るのがスゴイ。そういったちょろっとした話も見ることが出来ます。
やっぱり絵がスゴイ
個人的にスゴイと思ったのが、一人の人物が、男性や女性、おっさんや怪物などだんだんと変化していく様子を見ることが出来ます。コレはお遊びなのでしょうけど、それでもすごいなと。
文字として見る
「ペインタボン!」には絵以外にも対談が載せられていました。対談は寺田克也さんと「AKIRA」等でおなじみの僕の敬愛する「大友克洋」さんです。なんてこった。これだけでもこの本の価値がある。
下絵があるよ
ほんの付録として、寺田克也さんの下絵が何枚かありました。点線がついていたので「切り取ってスキャンして使ってよ」と言うことなのでしょうか?いやいや、それなら切り取る用の本が欲しくなりますヤン。
このほんの内容
この本では「Painter」についてものすごく小さい内容で描かれていて、「寺田克也が絵を描いていく様子」がふんだんに描かれています。「下絵を描くのにどれぐらいの時間をかけているのか」「1枚のイラストが出来ていくまでにどういった工程があるのか」なんてことが知れる。
絵の工程ごとに、コーヒーを飲みまくっているのは面白いなと思いました。
寺田克也さん好きは手に入れても良い本かなと。
ほんのサイズも大きく、紙が分厚いので良い!