DaVinci Resolveを長く使っていると、キャッシュやプロキシファイルの保存場所をプロジェクトごとに変えたくなる場面が出てくる。特に編集を複数案件並行で行っていると、フォルダ構成を整理しておくことが後々のトラブル回避にもつながる。
僕自身、以前はプロジェクトを作るたびに設定を手動で変えていたけれど、いつのまにかその手間が面倒になってきた。「作業フォルダを最初から決めておけたら楽なのに」と思って調べてみたところ、しっかり方法が用意されていたので、ここで紹介したい。
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プロジェクトごとのキャッシュ・プロキシ保存先を設定する
Resolveでは、プロジェクトごとに「キャッシュ」「プロキシ」「ギャラリー」などの保存先を細かく指定できる。設定は以下の手順で行う。
- 空のプロジェクトを開く。
- 右下の歯車アイコンをクリックして"プロジェクト設定"を開く。
- 左の「マスター設定」タブを選ぶ。
- 下の方にある「作業フォルダ(Working Folders)」のセクションで、
- キャッシュファイルの保存先
- プロキシメディアの保存先
- ギャラリーの保存先
- メディアの自動保存先を指定する。
これで、このプロジェクトに限って作業フォルダが指定されるようになる。
デフォルトとして保存すれば毎回設定し直す必要なし
作業フォルダの設定が済んだら、毎回新規プロジェクトで同じ設定を使いたい場合は"プリセットとして保存"しておくと便利。
プロジェクト設定画面右上の三点アイコン(...)をクリック。
「現在の設定をデフォルトプリセットに設定...」を選ぶ。
確認ダイアログが出たらOK。
これで、次回から新規プロジェクトを作ると自動でこの設定が反映されるようになる。
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プリセットを複数作って使い分けることも可能
プロジェクトの種類によって作業フォルダを変えたい場合は、プリセットを複数作っておくのがおすすめ。
同じく三点メニューから「現在の設定をプリセットとして保存...」を選ぶ。
任意の名前で保存(例:"4K案件用" "YouTube用"など)
必要なときに呼び出して使えばOK。
おわりに
Resolveのようなプロユース向けソフトでも、作業フォルダの細かな設定をうまく活用するだけで、編集作業の効率や安定性がグッと上がる。
僕のように「毎回パスを手で入れてた」という人は、ぜひ一度この設定を試してみてほしい。