サンワダイレクトのアンバサダー企画「サンバサダー」として、非常に面白い製品を提供していただいた。今回紹介するのは、プログラマブルボタン「400-MAB211BK」だ。
一見するとただの四角いスイッチだが、その実体は最大8つの機能を1ボタンに集約できる、かなり尖った仕様の左手デバイスだった。
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1ボタンに8機能を凝縮。「400-MAB211BK」の仕組み

この製品の最大の特徴は、たった一つのメインボタンに対して「シングルクリック」と「ダブルクリック」を使い分けられる点にある。さらに、本体側面で切り替えられる4つのモード(M1〜M4)を組み合わせることで、合計8つのショートカットを登録できる仕組みだ。
設定した内容はデバイス本体の「オンボードメモリ」に保存される。一度書き込んでしまえばアプリを常駐させる必要はなく、別のPCやiPadに繋いでも設定通りの挙動をしてくれるのが非常に優秀だ。
サンワダイレクト本店 商品ページ https://direct.sanwa.co.jp/su/obePo



注意:設定にはWindows環境が必須

ここで一つ重要な注意点がある。このボタンの機能をカスタマイズするための専用ソフトは「Windows専用」だ。
MacやiPadで使いたい場合でも、最初のキー割り当て作業だけはWindows PCで行う必要がある。オンボードメモリ方式なので、一度Windowsで設定を済ませてしまえば、そのあとはMacやiPadに繋ぎ変えても問題なく動作する。Macユーザーが購入を検討する場合は、周囲にWindows機があるか確認しておくのが無難だ。
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テザー撮影が劇的に変わる。Capture Oneでの運用術

僕はCapture One側でショートカットをカスタマイズし、このボタンに以下の機能を割り当てた。
M1(赤):アプリの起動と管理
- シングルクリック:Win + 9(タスクバーの9番目に配置したCapture Oneを起動)
- ダブルクリック:Alt + Tab(アプリウィンドウの切り替え)
M2(緑):撮影専用モード
- シングルクリック:Ctrl + K(シャッターを切る)
- ダブルクリック:Alt + Q(カメラのAFを駆動させる)
実はジュエリー撮影などのテザー撮影時、PCと撮影部屋が離れており、撮影部屋のディスプレイに画面を写している。そんな時、ワイヤレスのボタンがあったらなと思っていたら…ということだ。ショートカットキーを押すので、確実な遠隔操作が可能になった。
ジュエリーなどの物撮りの際、被写体の位置を微調整しながら、カメラに触れずに手元だけでピントを合わせ、そのままシャッターを切る。このフローは一度体験すると戻れない快適さがある。Bluetooth接続によるワイヤレス運用が可能となる。

ちなみに初期設定時に「Windowsキーが効かない」と焦ったが、原因は僕が普段行っているキースワップ設定の干渉だった。製品としては全く問題なく動作している。
iPadでの雑誌閲覧をストレスフリーにする配置
iPadでのリモコンとしても活用しているが、ここで工夫したのがM3(青)とM4(白)の設定だ。雑誌の綴じ方向にあわせてページを送る方向が逆になる問題に対応した。
M3(青)とM4(白)の入れ替え設定
- M3はシングルクリックで「左」、ダブルクリックで「右」
- M4はシングルクリックで「右」、ダブルクリックで「左」
読み始めた雑誌の方向にあわせてスロットを切り替えるだけで、常に一番押しやすいシングルクリックを「次のページへ」に固定できる。
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使ってわかったメリットと「うーん」なポイント
率直な感想をまとめる。
メリット
- Bluetoothによる完全ワイヤレス。離れた場所から操作できる。
- オンボードメモリ仕様。余計なアプリを常駐させなくて済む。
- ショートカット設定が自由なアプリ(Capture One等)との相性が抜群に良い。
うーんなポイント
- マウス機能の制限。座標指定やクリックは登録できるが、単発の動作しかできない。「A点をクリックしてからB点へ移動」といった、連続したマクロ動作には非対応だ。
- クリック感の重さ。ボタンの押し心地が少し硬めなので、連打する用途には向かない。
押し心地が硬めな理由として「元々は足で踏む楽譜めくり用のページターナー」だったため硬めのこと。
なるほど!それはこのぐらいの硬さが必要だ!

Autohotkeyやマクロ系のアプリと組み合わせればそれらのトリガーに使える点はおすすめだろう。
まとめ。このボタンは「確実な一手」を遠隔で打つための道具
サンワダイレクトのプログラマブルボタン「400-MAB211BK」は、決して万能なマクロデバイスではない。しかし、「決まったショートカットを、いつでもどこでもワイヤレスで、確実に1回押す」という用途においては、これ以上ないほど信頼できるツールになる。
もしマウスの複数動作を含む複雑なマクロを物理ボタンで実現したいのであれば、同社の複数ボタンモデル(400-SKB075や400-MAB212BKなど)を選択肢に入れるのが正解だろう。
※ただし、複数ボタンの製品はワイヤード。
400-SKB075 プログラマブルキーボード | 通販ならサンワダイレクト https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-SKB075
自分だけの専用コマンドを指先に仕込み、ワークフローをハックしたいと考えているなら、ぜひ手に取ってみてほしい。
サンワダイレクト本店「400-MAB211BK」 商品ページ https://direct.sanwa.co.jp/su/obePo