完全ワイヤレスイヤホンというと、今では選択肢が山ほどある。そのなかで「これだ」と思える製品に出会うのは、なかなか難しいものだ。音質、装着感、バッテリー持ち、操作性——それぞれにこだわりたいポイントは人によって異なるし、デザイン面でも“自分の好み”に合うかどうかは大きな判断基準になる。
そんな中、そこに“北欧デザイン”というエッセンスを加えたのがSudio。スタイリッシュでありながらも控えめで上品。今回レビューする「Sudio N3 Pro」は、その最新モデルにあたる。第一印象は「デザインがきれいだな」という程度だったけれど、実際に使ってみて、その印象は大きく変わった。
音楽に没頭できる自然な音、日常使いにちょうどいいANC、そして軽快な装着感。決して派手な演出はないけれど、「あ、これでいいじゃん」と思わせてくれる完成度があった。毎日使うイヤホンとして、無理なく生活に溶け込む存在——そんな位置づけがぴったりくる。
正直、ちょっと気に入ってしまったかもしれない。
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提供:本記事について
本記事は、Sudio様より製品提供を受けて執筆しています。2025年5月28日発売予定の「Sudio N3 Pro」を、プロモーションの一環として試用させていただきました。公式ストアのキャンペーン情報と併せて、率直な使用感をお伝えします。
デザインと第一印象:さすがSudio、やっぱりおしゃれ
箱を開けた瞬間、「これはちょっといいかも」と思わせてくれるデザインだった。僕が選んだのは「ミッドナイトブルー」。深みのあるネイビーに、光の角度で控えめに輝くメタリックの質感が重なって、シンプルだけど確かな存在感がある。
ケースは極めて軽量でありながら、チープに感じない。マットとグロスの質感が絶妙に切り替わるボディラインは、さすが北欧デザインといった印象。手に取るだけで、使う前から「これは使っていて気分がいいな」と思わせてくれる完成度だった。
そして何より、耳元に収まったときの佇まいが美しい。過度に主張せず、それでいて確かな個性がある——そういうイヤホンは、意外と少ないものだ。
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装着感と操作性:軽やかでストレスフリー、ただしタッチ操作にひとクセあり
N3 Proはとにかく軽い。耳に装着していても違和感がほとんどなく、つけているのを忘れる瞬間すらある。シェル形状も耳のラインにフィットしやすく、物理的な圧迫感も少ないため、長時間のリスニングでも疲れを感じにくかった。軽快な装着感は、通勤・作業中はもちろん、運動時でも心地よく使えるレベルだった。
操作はタッチセンサー式。再生・停止、曲送り、ANC切替などもすべて耳元で完結できるのは便利。操作するたびに確認音が入るので「ちゃんと反応しているな」と安心感がある反面、タップ時に耳の中に響く音が少し気になる人もいるかもしれない。
個人的には「AirPods Pro」のような“つまむ”操作の方がしっくりくるのだけど、タッチ式でも慣れればスムーズに使えるし、反応がもたつくこともなかった。最初は操作方法を誤ってしまうこともあったが、それは覚えていなかっただけで、慣れれば問題なく使いこなせるようになった。
音質チェック:フラットで自然、聴き疲れしないサウンド
音質に関しては、奇をてらわず、非常にフラットな仕上がり。特定の帯域が強調されているわけではなく、どんなジャンルの音楽でも自然に楽しめる。ボーカルがくっきり前に出る、低音がズンズン響く……という派手さはないが、長時間聴いていても疲れないバランスが心地よい。
原音に忠実というと少し堅く聞こえるかもしれないが、Sudio N3 Proは「音楽に没入する」という意味での誠実さがある。味付けが濃くないからこそ、自分の好きな楽曲の細かいニュアンスまでちゃんと聴き取れる。その意味では、音楽にしっかり向き合いたい人にも合うイヤホンだと感じた。
対応コーデックはSBCとAAC。ハイレゾコーデックやaptXには対応していないが、AACをサポートしているiPhoneやiPadでは、遅延の少ないクリアな音質で快適にリスニングできる。
Bluetoothは最新の5.4規格に対応しており、接続の安定性は非常に高い。混雑した場所や移動中でも音切れはほとんどなく、安心して使える印象だ。ワイヤレスイヤホンにありがちな音飛びや接続不良に悩まされることが少なく、音楽に集中できる環境が整っている。
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ANCと外音取り込み:静寂も必要な音も、自然に切り替えられる
N3 Proに搭載されたアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、日常のノイズをしっかりカットしてくれる。特に除湿器やNASのファン、空調の音など、一定の低周波ノイズにはとても効果的で、静かな空間にスッと入り込める感覚があった。
驚いたのは、その“効き方”がとても自然だったこと。ANC特有の圧迫感やホワイトノイズが少なく、「耳が塞がれている」感じがしない。だからこそ、長時間つけっぱなしでも疲れにくいのだと思う。
外音取り込み(アンビエントモード)も自然な聞こえ方で、コンビニのレジや駅のアナウンスなども聞き取りやすかった。音の再現がやわらかく、デジタルっぽさが少ないのも印象的。モード切り替えもスムーズで、操作性も良好だ。
遅延について:音楽鑑賞用として最適、ゲームには不向き
Bluetooth 5.4対応ということで接続は非常に安定しているが、遅延に関しては少し注意が必要。音楽鑑賞ではまったく気にならないが、YouTube視聴やZoom会議では若干の音ズレ(2フレーム程度)を感じた。特に、Apexなどのゲームでは明確な遅延があるので、ゲーミング目的にはあまり向かない。
ただ、これはSudio N3 Proに限らず、多くのTWS(完全ワイヤレスイヤホン)に共通する課題でもある。普段づかいで動画や通話を軽くこなす程度であれば、気になるほどではないと思う。
日常での活用シーン:筋トレ、作業、ちょっとしたリラックスタイムに
僕がこのイヤホンを使っていたのは、主に作業中や筋トレ中。汗をかいてもIPX4の防滴仕様のおかげで安心だし、ANCをオンにして集中したいときには最適。何かに没頭したいときに、自然に手が伸びる存在になっていた。
ちょっと音楽を聴きながら家事をしたいとき、ゆっくり読書を楽しみたいときにも、このイヤホンは相性がいい。静けさの中に音楽だけがスッと入ってくる感覚は、日常の中にある“小さな贅沢”だと思う。
バッテリーと充電:合格点だが、欲を言えばあと少しほしい
N3 Proのバッテリーは、イヤホン単体で約5.5時間。ケース併用で約30時間というスペックだが、体感としてもほぼその通り。ただ、最近のモデルと比べると「もう少し持ってくれてもいいかな」と思う部分もある。とはいえ、ケースが非常に軽量なので、その分トレードオフとして納得できる。
充電速度は特に不満はなく、短時間でそれなりに充電できる感覚があった。Bluetooth 5.4の恩恵もあるのか、接続の安定性や省電力性は申し分ない。あとは「あと2〜3時間長く持ってくれたら完璧」といったところ。
まとめ:Sudio N3 Proは「音楽と日常」を心地よく繋ぐイヤホン
Sudio N3 Proは、何かひとつに特化したイヤホンではない。だけど、それが逆にいい。音楽を自然に楽しみたい人、作業中や通勤時間に気持ちよく耳に馴染むイヤホンが欲しい人にはぴったりだと思う。
派手な“売り文句”よりも、「使っていて気持ちがいいか」「毎日使いたくなるか」という基準で選びたい人にとっては、とても好ましい選択肢になり得る。
操作方法やバッテリーに若干の改善の余地はあるけれど、デザイン・音質・装着感のバランスは非常に優れていて、「使っていて気持ちいい」と思える製品だった。
キャンペーン情報とクーポン紹介
現在Sudioでは、公式オンラインストアで使える15%オフクーポン「kissaten15」を配布中(有効期限:2025年8月26日まで)。
また、Sudio Sphereに製品登録すると18ヶ月の製品保証、さらに30日間の返品保証もついてくる。
詳しくは公式サイト( https://www.sudio.com/jp/ )をチェック!
SudioのInstagram(@sudio)でも最新情報を発信中。