やはりボクは「メイキング」にたどり着いてしまうのだ。
思えば、映画やアニメなんかの作品作りからそういったモノに入っていったと記憶している。
何かのスペシャル番組で、ドラえもんの映画の収録をドラえもんのキャラクター達が収録しているというシーンがあった。映画の音声を「収録する」というのを小学生低学年当時のボクにとってはふしぎなモノだった。
当時の映像がもし見つかればそれを紹介したいレベルで感動するモノだ。
そして、それを更に掘ると「声優」という生身の人間がいることも分かってきた。
それまでは、キャラクターが実際に映画の世界で行動していたと受け取っていたんだけど、それが収録とわかり、しかも声優っていう存在を知り…と、なんともアレな小学生だったと思う。
そんなこんなで「映画を作る」というのに興味を持ち「メイキング」に視線を向けるようになる。そこから「様々なモノにはそれぞれのメイキングがある」と言うことも気づいて、いろんな「メイキング」に興味を持ってきているのだ。
例えば、別ブログの「キセノンテンター」ではメイキングのタグがあるほどだ。
そんなボクが、とあるタイミングで世界的有名な原型師のタナベシンさんにあう機会があり、書籍「超絶造形作品集」の存在を知った。その本には4人のスカルプターによる作品集やテクニックが刻まれていた。
そう、フィギュアにおけるメイキング部分についての書籍だったのだ。
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プロのスカルプターによるフィギュアのメイキング「超絶造形作品集」
前置きが大分長くなってしまったが、こちらが今回紹介する書籍「超絶造形作品集」です。著者として、プロのスカルプターである4人の名前が刻まれている。
大山竜さん、高木アキノリさん、塚田貴士さん、タナベシンさんの4人です。
塚田さんにおいては、だいぶ前にキセノンテンターでその超絶すごいフィギュアをご紹介させて頂いたこともあり、タナベシンさんと合わせて二つの繋がりを持った書籍でもある。
超絶造形作品集ということもあり、プロによるすげえ作品が載せられた写真集として。そしてそれら4人による、ツールからデザインが、芯作りから完成形まで、造形におけるテクニックも観れちゃう書籍なのです。
造形においては観る専門で、あくまで完成作品しかあんまり見てこなかったですが、こうやって「出来ていく様子」「メイキング」が好きな僕にとってはかなり良い本でした。
こんな感じで作品が載せられている
例えばですが、コチラはタナベシンさんの作品です。こういった感じで写真や軽い説明が載せられている。ちなみに写真右は伊勢志摩サミット開催記念モニュメントです。是非三重県に来た際はご覧下さい。
他にもサイレントヒルでお馴染みの僕の好きな(色んな面から)キャラクターであるバブルヘッドちゃん。
KOJIMA PRODUCTIOSのMGSVでおなじみのクワイエットちゃん。
とにかくこれだけでも価値のある写真集となっている。
ちなみに、タナベシンさんにおいては、自らが写真を撮っているとのことだった。その際使っているカメラはEOS 7Dとも話していたのでご参考に。
超絶テクニックは細かすぎるほどに
そしてメイキングにあたるテクニック集なのですが、4人それぞれ結構な枚数を事細かに手順を書いてくれています。
「コレ見ながらやったら一つ出来るのでは?」と思えるほど(いや、むりだけど)細部まで書かれているのがスゴいなと思った。この部分だけでも余裕で元を撮っているのでは?とね。
作品、メイキング、両方を観れる書籍
ということで、タナベシンさんより存在を知れた「超絶造形作品集」の紹介でした。
作品集としてもメイキング集としても、とても興味をそそってくれる書籍でしたねー。
フィギュアを作ってみようとはまだ思えませんが、スゴく興味のあるジャンルではありますので、結構良かったです。同じく興味がある人には絶対的におすすめです。
ちなみに、上記写真は、ボクが持っている唯一の「タナベシンさんの作品」でもあります。いつの日か、色々揃えていきたいな…(いや散財しそうwww)