物撮りやマクロ撮影に取り組んでいると、「あと少し光が欲しい」と思う場面が何度も訪れます。特に小物やガジェットの撮影では、自然光だけでは限界があり、影の出方や細部のディテールが損なわれがちです。そんなときに手頃な価格で使える照明を探していて見つけたのが、Aputure Amaran Halo HC100というリングライトでした。
正直、最初は「安かろう悪かろうだろう」と思っていました。ですが、スペックを見れば見るほど「いや、これはむしろコスパの化け物では?」と感じさせられる製品だったのです。
この記事では、実際に使用して感じたリアルな使い心地や、物撮りや動画撮影にどれだけ使えるのかを、作例とともに深掘りして紹介します。
スポンサーリンク
Aputure Amaran Halo HC100とは?
Aputure(アプチャー)は中国発の照明機器メーカーで、映像制作者やYoutuberの間でも愛用者が多いブランドです。その中でもHC100は、プロフェッショナル仕様の製品とは一線を画す、アマチュア〜趣味ユーザー向けの入門機的な存在です。
にも関わらず、スペックを見ると侮れません。
主なスペックと特徴
- 型番:Amaran Halo HC100
- LED数:100灯(高輝度LED)
- 色温度:5500K(太陽光に近い昼光色)
- 調光機能:無段階(0〜100%)のダイヤル式
- 光束:860ルーメン(公称値)
- 演色性(CRI):95以上(色再現性が非常に高い)
- 電源:単三電池×4本、または外部ACアダプター(DC 5V/2A)
- 重量:およそ200g
- 対応レンズ径:49mm / 52mm / 55mm / 58mm / 62mm / 67mm / 72mm / 77mm
注目すべきは、CRI95以上という高演色性。これは「撮ったものが実物通りに見える」指標であり、安価なライトでこの数値が出ているのは非常に珍しいです。
また、8種類のアダプターリングが同梱されているため、ほぼ全ての一般的なレンズに装着できます。これだけでも初心者にとっては安心材料の一つでしょう。
ダイヤルボタンと3つのボタンのシンプル構成
操作は3つのボタンと釣行用のダイヤルがあるとってもシンプルな構成。LだけRだけとLEDを左右に振り分けられるのは撮影のときに役に立ちそう。電源はダイヤルを少し回せばONになり、そこからさらに回せば光量を増やしていけるる。
3つのボタンの粗sれぞれの動作は、ライトモードとフラッシュモードの切り替えボタンと、LEDの左右の切り替えと、そして全点灯モードと変更できる。
操作盤はホットシューに取り付けられる。
そして、操作盤自体にリングライトを取り付ける構造ができており、この用に、リングライトを正面に撮影も行えてしまう。
スポンサーリンク
実際に装着してみる:レンズとの相性は抜群
今回使ったカメラはCanon EOS 7Dに装着。HC100はスクリュー式のマウントリングで簡単に装着でき、グラつきもありませんでした。
装着後の重量バランスも良好で、特に三脚撮影ではまったくストレスを感じません。軽量なので手持ち撮影にも耐えられるレベルです。
リングライトの特性上、レンズの軸を中心に光が回るため、被写体の周囲に均一な明るさを与えることができるのが大きなポイント。影が出にくく、細かいディテールもくっきりと表現できます。
これは商品レビューの写真や、ガジェット、アクセサリーなどの撮影にうってつけです。
電池運用 or ACアダプター、どっちが正解?
HC100は単三電池4本で動作しますが、長時間撮影するなら絶対にACアダプターが便利です。バッテリーの持ちはそこそこ良いものの、光量を上げると減りも早く、途中で交換するのは面倒。
市販のDC5V/2A(センタープラス)のアダプターで動作します。USB給電には対応していないので、そこは要注意。
「スタジオでがっつり撮る日」はAC運用、「ちょっとした作例撮影」は電池運用、というふうに使い分けるのが現実的でしょう。
スポンサーリンク
Aputure HC100は誰におすすめか?
- 初めてライティングに挑戦してみたい初心者
- ガジェットレビューやアクセサリーなどの物撮りを行うブロガー・インフルエンサー
- YouTube動画やハンドメイド作品などの簡易照明が必要な方
- 高演色性の照明を使って商品写真のクオリティを上げたい方
特におすすめしたいのが、「プロっぽく見せたいけど、あまりお金はかけられない」という人。HC100なら数千円の投資で写真の印象がガラッと変わるので、最初の一台としては非常に満足度が高いはずです。
注意点・気になる点もある
もちろん、完璧な製品ではありません。以下のような注意点もあります:
- 電源スイッチが独立しておらず、ダイヤルを回す=ON/OFFという仕様は少々不便
- 光量は高いが、被写体との距離が離れると一気に弱くなる(マクロ用途向け)
- 本体はプラスチック感が強く、ややチープな印象(実用性優先と割り切るべき)
これらを理解した上で購入すれば、後悔することはほとんどないでしょう。
結論:この価格帯でこれだけ使えるなら文句なし
Aputure HC100は、ライティング初心者や物撮りビギナーにとって非常に心強い味方です。スペックだけ見ればもっと高価な製品と張り合えるポテンシャルを持っていながら、価格はわずか4,000円前後。
しかも、調光対応・高演色・多レンズ対応と、痒いところに手が届く仕様。
「もっと早く買えばよかった」と思わせてくれるアイテムでした。