一眼レフやコンデジなどの「マニュアル撮影モード」って思い通りに撮れるだけじゃ無くて、遊べる撮影モードだなって思います。
今回、カメラの「マニュアル撮影モード」、そして道具に「ライト」を使って遊んでみました。そうです、露光時間を調整した撮影手法「ライトペインティング」ってやつです。
「ライトペインティング」のやり方はとっても簡単で、カメラのセッティング知識とアイテムさえあれば誰でも挑戦できるんですよね。
今まで「マニュアルモードってよくわからない」なんて思って使ってなかった人でも、これを試してみて使ってみてほしいなと思います。
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マニュアル設定と露光時間で写真を遊ぶ「ライトペインティング」
今回トップ画像にある光の写真を、カメラのマニュアル撮影モードで作る方法を紹介します。
その前に、マニュアル撮影モードとは
細かい説明は割愛しますが、カメラをつかって写真つくられる要素として「f値」、「シャッタースピード(露光時間)」、「ISO感度の3つの要素」の3つの要素が絡まってきます。この3つの値を自分で任意の値に設定できるのが「マニュアル撮影モード(マニュアル設定なんて言われ方もあります)」なんです。
マニュアル撮影モードを理解することによって、アンダー気味の暗めの写真だったり、わざと明るくしてハイキーな写真だったり、写真を自分の思ったようにしたいときに使うモードです。
僕は普段からマニュアル撮影モードを使っているのであんまり思わないんですが、普段からオート撮影モードの人だと、正直マニュアル撮影モードは使いづらいらしいんですよ。でも「マニュアルモードって楽しいんだよ」ってのを今回伝えたくて記事にしています。
「ライトペインティング」の準備物は大きく3つある
「ライトペインティング」を撮影するにあたって、準備物があります。
まず、「カメラ」ですね。これがないと始まりません。例えば、一眼レフや、コンパクトデジタルカメラといったものです。
ただし、チープなカメラだと「マニュアル撮影モード」の設定が無いものもあります。なので「マニュアル撮影モード」があるカメラ、もしくは「露光時間を調整できるカメラ」が必要です。
スマートフォンのカメラでも実は「ライトペインティング」が楽しめるのですが、「シャッタースピード(露光時間)」を調整する必要があるのでそれ対応のアプリが必要です。(カメラアプリに関しては有償無償、いっぱい存在します)
つまりはスローシャッターしちゃおうってことですわ。
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ライトペインティングに必要なアイテム
- 「露光時間」を調整できるカメラ
- そのカメラを固定する三脚や台
- ライト
とりあえず、必要なもの3つを列挙しました。この中の「ライト」についてですが、今回僕が撮影した写真は「バータイプ」になっているライトを選択しました。このタイプのものは結構安く手に入りますので、同じ写真を作りたいのでしたら手に入れてください。
このライトがあればこんな写真も取れる
いちおう、LEDライトのバーを使った他の作例も用意してみました。これも「長時間露光」「スローシャッター」を使った撮影手法で、シャッターが空いている間に、「対象物の周り」をLEDライトで移動しながら照らしてあげました。
そうすることで、対象物の「影」が限りなく0になります。もっとちゃんとやれば完全に0にすることも出来ます。
ライトペインティングの基本は露光時間をいじる
今回の撮影の基本としては、被写体に対して露光時間(シャッタースピード)を長めにしてあげます。
普通に撮るように、三脚にカメラを取り付け、レンズのAFをオフにして被写体に向けます。
この時、シャッタースピードを普通に撮れば真っ白になるぐらいの遅さ(数秒)にして、ISO、F値をそれぞれ設定していきます。例えば、シャッタースピード7秒、ISO2000、F値8…とかそういったシャッタースピードの長さです。
そしてそれらを設定した後「部屋の明かりを消して」「カーテンを閉めて」撮影します。つまり、部屋を真っ暗の状態にして撮影します。
その暗くした部屋で、シャッターボタンを押します。その間数秒間、シャッターが空きますよね?その間に光を当ててあげるのが「ライトペインティング」なんですよ。
普通のオート設定ならば、暗くて映らないような場所でも、マニュアル設定で「シャッタースピードを遅く」してあげているのでそれでも写っちゃうんですよね。
ちなみに「ライトペインティング」以外に「ライトセーバー」なんて言われていたりしてました。
「ライトペインティング」を専門にするアーティストさんとかもいたりするなか、チャレンジしやすいってのも良いなって思います。
設定の値については、それぞれの環境、使うライトの大きさや描きたいものによって変わっちゃうので、シャッタースピードやF値、ISOなんかを色々試してあげれば良いと思います。
あと、「NDフィルター」もあると、もっと思った写真をめざせるはずです。
「影をなくす写真」でのライトの動かし方
先の「影を無くす写真」でのライトの動かし方はこんな感じってのを紹介します。
まるでブラッシングをするように均一に光が行くようにLEDライトバーを使ってなで回します。部屋を真っ暗にしてシャッターが空いている間に光を当てて上げる感じです。
「メイン写真」ライトの動かし方その2
今回主に使っているライトペインティングの手法はこちらになります。
カメラの前をライトが横切っちゃう…という。
シャッターが空いている間にカメラの前を光が横切るので、その「光の軌跡」がそのまま写真に記憶されます。
やってみればわかりますが、なかなか面白いです。
ライトペインティングの作品をご紹介
https://www.instagram.com/p/BhyqFH1AFMv
トップ画像にある「ウッディ」を被写体としたライトペインティングの写真です。
https://www.instagram.com/p/BhyqL05HWxU
そしてこちらのダンボーさんは、iPhoneについている小さいLEDを使って撮影しました。
作業的には、シャッターが空いている間に、ダンボーさんの周りをぐるぐると回します。もちろん、ライトはカメラに向けて回します。
そうすると「光の回り込み」が表現できちゃいます。
ポイントしては、一瞬だけ、ダンボーさんに光を当ててあげます。そうしないと、ダンボーさんの顔は暗いままになっちゃいますからね。
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此処から先は、いわゆる「ボツ」写真です。それでもライトペインティングは出来ているのでご覧下ください。
ちなみにですが、僕がライトペインティングで行っている秒数は、シャッタースピードが3.2秒でISO50のF値は9です。NDフィルターを増やしたり、F値を変えてあげれば、もっとシャッタースピードを長くできると思いますよ。
あと、ライト自体をティッシュなどでフィルターして、「暗めの明かり」にしてあげても同様にシャッタースピードを長く確保できます。ご参考までに!
Canon EOS 5D Mark IV + SIGMA 24mm F1.4 Art
SS 3.2s
ISO 50
F 9.0
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ライトペインティングまとめ
ライトペインティングをやるのでしたら「マニュアル撮影モードがあるカメラ」or「シャッタースピードをいじれるカメラ」「カメラを固定するための三脚や台座」そして「ライト」が必要です。今回のようにライトバーではなく、iPhoneのライトだったり、懐中電灯でやっても全く問題ありません。
もちろん、人間をメインとして撮影しても同じことが出来ます。
個人的には、このバータイプのライトは一つあったほうが良いと思います。いろんな大きさありますからぜひとも自分にあったものを探してみてください。