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EOS R5ファームウェア Ver.2.2.0が公開:セキュリティ強化と利便性向上のアップデート

EOS R5ファームウェア Ver.2.2.0が公開:セキュリティ強化と利便性向上のアップデート

Canonのフルサイズミラーレス「EOS R5」に、2025年7月、待望のファームウェアVer.2.2.0が登場しました。これまで高い完成度を誇っていたR5ですが、今回のアップデートでは“見えない部分”が大きく進化しています。

今回は、実際にアップデート内容を読み解きながら、どういった人にとって嬉しい改良なのか、そして注意すべきポイントはどこかを整理してご紹介します。

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セキュリティ機能の強化:プロ用途を意識した進化

もっとも注目したいのは、カメラ単体でのパスワードロック機能が追加された点です。これにより、電源を入れるときにパスワードを求める設定が可能になりました。

設定したパスワードは後から変更もできる上、履歴の確認まで可能。プロの現場や貸し出しの多い運用でも「誰が何をしたのか」が見える安心感があります。仕事で使うカメラとしては非常に重要なアップデートです。

起動時のパスワード設定は、初回起動時に促されます。設定後は、必要に応じてオフにもできるため、業務内容や使用環境に応じた柔軟な運用が可能です。

ちなみにファームウェアアップデート直後にパスワードの設定が可能。「次回からパスワードを確認しない」みたいな切り替えも可能。ただし、パスワードを忘れた場合どうなるかは不明(リセット方法とかあるのだろうか?)

ネット接続でファームウェア更新が可能に

これまでファームウェア更新といえば、PCとSDカードを経由して……という手順が必要でした。が、今回からカメラ単体でインターネット経由のファームウェアアップデートが可能になりました。

これは地味に便利。撮影現場や出先でも、ネットさえ繋がればR5を最新状態に保てるというのは、安心感が違います。

ただ、インターネットへの接続がめんどくさそうという印象はあります。

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周辺協調制御に対応:RF16-28mm F2.8 IS STMユーザーは必見

今回のアップデートでは、2024年発売の広角ズーム「RF16-28mm F2.8 IS STM」に対し、周辺協調制御が新たにサポートされました。

これは、手ブレ補正時に発生しやすい「画面周辺の歪み変化」をソフト側で抑える機能。特に動画や広角スナップでの恩恵は大きく、EOS R5をレンズと組み合わせて活用している人にとっては嬉しい進化です。

ちなみに僕はそのレンズを所有していません。

新たなストレージ対応と開発者向け機能も

対応するCFexpressカードの容量上限が、これまでの2TBから8TBまでに拡張されました。

  • 8TBを超えるカードはカメラでの「物理フォーマット」が必要
  • 8TBを超える場合でも、8TBの容量として扱われる
  • 2TBを超えるカードではファームウェアアップデートができない

また、デジタルカメラ向け開発者支援キット(EDSDK/CCAPI)の対応機能も追加され、リモート操作やカスタムソフト連携などの幅も広がっています。

記事執筆時では8TBの製品って存在していない気がします。あったとしても4TBとかかなと。

そしてめちゃくちゃ高いです。

 

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細かな修正と新機能も

以下のような小規模ながら実用的な変更も含まれています:

  • 画像レーティング時に、同時にプロテクト設定が可能に
  • Bluetooth通信時に他機器と干渉し、Err70が出る不具合を修正
  • 高速連写時のごく稀なErr70を修正
  • HDMI出力が一瞬止まる現象を修正(節電設定中)

Canonはこのあたりの細かいバグフィックスにも着実に手を入れてくれるメーカーという印象があります。

アップデート前に確認しておきたいこと

Ver.2.2.0への更新は、すでに適用済みであれば不要です。変更手順そのものは公式PDFにも詳しく記載されていますが、以下の点には注意を:

  • アップデート中に電源を切らない
  • フル充電のバッテリー、またはACアダプターで作業を
  • スロットカバーは開けないこと
  • ダウンロードファイルは事前に正しく解凍

ファームウェアのダウンロードはこちらから:
EOS R5 ファームウエア Version 2.2.0(公式)

まとめ:信頼性と実用性の“底上げ”アップデート

今回のEOS R5ファームウェアVer.2.2.0は、目立つような劇的進化ではないかもしれません。しかし、セキュリティやネット経由の更新、ストレージ対応拡張といった地味ながら着実な進化が詰まったアップデートです。

「R5はもう完成されたカメラだ」と思っている人にも、今回の内容は一読の価値あり。仕事で使う方、特に複数人で機材を共有している現場には大きな意味があるでしょう。

R5ユーザーの方は、ぜひこの機会にアップデートを検討してみてください。

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「全身性エリテマトーデス」と「両足大腿骨骨頭壊死」という病気を抱えながら、フリーランスとして活動しています。伊勢志摩在住。HP制作、写真撮影、動画撮影を生業としています。 このブログに掲載している写真は、主に EOS R5(2021年頃より)を使用して撮影しています。 お仕事のご相談やレビューのご依頼は、お問い合わせフォームからご連絡ください。 また、YouTubeもやっています。よかったらフォローしてもらえると嬉しいです!

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