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ちょっと“変わったヒロイン”が魅力の恋愛映画おすすめ5選

ちょっと“変わったヒロイン”が魅力の恋愛映画おすすめ5選

僕は、ちょっと変わった子に惹かれる。まっすぐなのに少しだけズレている、会話のテンポや視線の置き方に独特の間合いがある。映画でも、そういうヒロインに弱い。

善悪ではなく体温。完璧さではなく、揺れや癖。彼女たちが画面に現れると、物語の光の向きが変わる。声の高さ、言葉の選び方、沈黙の「間」。そのささいな差分に、僕は心を掴まれる。

ここに並べるのは、そんな“すこしズレていて、まっすぐ”なヒロインが胸に残る5本。恋の甘さだけでなく、自分を映す鏡としての恋まで含めて、今日の気分で選べるラインナップだ。

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(500)日のサマー(2009)

最初の高揚と、あとに残る現実。肌に触れる夏の熱気が、時系列の行き来で少しずつ冷めていく。語りは前後し、甘かった日々と痛い現在が交互にやってくる。期待と現実を左右に並べる名シーンは有名で、視線の温度差が胸に刺さる。

“想いが通じること”と“長く続くこと”は別だ。相手を理想化しないこと。自分の物語を自分で閉じること。観終わると、通り抜ける風の音が静かにそれを伝えてくる。

(500)日のサマー

(500)日のサマー

ジョセフ・ゴードン=レヴィット, ズーイー・デシャネル, ジェフリー・エアンド, マシュー・グレイ・ガブラー
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ヒロインサマー・フィンズーイー・デシャネル。涼しい声と、感情の揺れを表に出さない眼差しが体温を残す。監督はマーク・ウェブ。製作費約$7.5M世界興収約$60.7Mのスリーパー・ヒット。ゴールデングローブ2部門ノミネート(作品〈ミュージカル/コメディ〉、主演男優)、インディペンデント・スピリット賞 脚本賞サテライト賞 脚本賞受賞

監督:マーク・ウェブ。MV出身の切り取りが冴え、レジーナ・スペクターやザ・スミスの曲が印象を深める。

マジェスティック(2001/ジム・キャリー)

朝の斜光が小さな町の映画館に差し込み、舞う埃が金色に見える。記憶を失った脚本家が、人と映画に触れながら自分を取り戻していく再生の物語。恋は主題の一部だけれど、椅子の軋みやポップコーンの甘い匂いまで描く、“映画が人をつなぐ力”が温かい。

笑いを抑えたジム・キャリーの誠実な表情が沁みる。クラシカルな手触りの、まっすぐな優しさに浸りたい日に。

マジェスティック

マジェスティック

ジム・キャリー, マーティン・ランドー, ローリー・ホールデン, アラン・ガーフィールド, アマンダ・デトマー
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ヒロインアデル・スタントンローリー・ホールデン。監督はフランク・ダラボン、脚本マイケル・スローン。1950年代のハリウッド・ブラックリストを背景に、映画館「ザ・マジェスティック」の再生と住民の連帯を描く。音楽はマーク・アイシャム

監督:フランク・ダラボン。往年のハリウッドへの敬意が隅々に漂う。

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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008)

夜の街のネオンが背中を軽く押す。何にでも“YES”と言う極端なルールで、凝り固まった日常がほぐれていく自己更新コメディ。恋の要素はあるけれど、軸は“自分の殻を割ること”。

テンポの良い会話が耳にさらりと残り、観終わると玄関の靴紐をさっと結び直したくなる。深刻さより勢いで前を向きたい時に効く一本。

イエスマン “YES”は人生のパスワード

イエスマン “YES”は人生のパスワード

ジム・キャリー, ゾーイ・デシャネル, ブラッドリー・クーパー, ジョン・マイケル・ヒギンズ, テレンス・スタンプ
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ヒロインアリソンズーイー・デシャネル。彼女が率いる劇中バンドMunchausen by Proxyの楽曲が物語の軽やかさを支える。監督ペイトン・リード。世界興収約$223Mのヒットで、MTVムービー・アワードではジム・キャリーが最優秀コメディ演技賞を受賞。

監督:ペイトン・リード。原作はダニー・ウォレスの実体験エッセイ。

バニラ・スカイ(2001)

ガラス越しの朝日が冷たく眩しい。成功者の主人公が、恋と事故をきっかけに現実と夢の境目を見失っていく。ロマンティックな出会いのまばゆさと、自己認識が崩れる恐怖が同居する不思議な余韻。

これは“恋そのもの”というより、“恋を鏡にした自分探し”。音楽の使い方が心拍を導き、最後の呼吸の長さで余韻が決まる。

バニラ・スカイ

バニラ・スカイ

トム・クルーズ, ペネロペ・クルス, キャメロン・ディアス
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ヒロインソフィアペネロペ・クルス(『オープン・ユア・アイズ』に続き同役系で再登場)。もう一人の鍵となる女性ジュリーキャメロン・ディアスが演じ、ゴールデングローブ助演女優賞にノミネート。主題歌**“Vanilla Sky”ポール・マッカートニー)はアカデミー歌曲賞ノミネート**。監督はキャメロン・クロウ

監督:キャメロン・クロウ。『オープン・ユア・アイズ』の英語版リメイク。

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エターナル・サンシャイン(2004)

記憶の雪が、足元で静かに解ける。別れの痛みを消すため“記憶消去”に踏み出した二人が、忘却の旅の途中で“消したくない気持ち”に触れてしまう物語。ほとんどが彼の記憶世界で進み、楽しかった日ほど深く隠れている構成が切ない。

派手なCGより現場の工夫で“夢の手ざわり”を作る映像がやさしい。結局のところ、恋は痛みごと抱え直す選択なのかもしれない…という成熟した問いが残る。

エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン

ジム・キャリー, ケイト・ウィンスレット, キルスティン・ダンスト, イライジャ・ウッド, トム・ウィルキンソン
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ヒロインクレメンタインケイト・ウィンスレット。彼女の大胆な色彩と衝動が、ジョエル(ジム・キャリー)の内面を照らす。脚本はチャーリー・カウフマン、監督ミシェル・ゴンドリーアカデミー脚本賞受賞ウィンスレットが主演女優賞ノミネート、AFI Top10 of 2004 選出。

監督:ミシェル・ゴンドリー/脚本:チャーリー・カウフマン/音楽:ジョン・ブライオン。

気分別 “今日の1本”

  • ビターで現実的に背中を押されたい → 『(500)日のサマー』
  • しっとり温かい人間ドラマを → 『マジェスティック』
  • 軽く元気をチャージしたい → 『イエスマン』
  • 夢と現実の狭間で揺れたい → 『バニラ・スカイ』
  • 切なさとやさしさをゆっくり味わいたい → 『エターナル・サンシャイン』

まとめ

総じて、僕はヒロインが魅力的な映画が好きだ。声の高さ、視線の揺れ、手の置き場。そこに物語の熱が宿る。5本とも、観終わった部屋の静けさが心地よい。カーテンの隙間の光が薄く伸び、机に居場所ができる。

今日はどれか一つでいい。その一歩で、明日の気分は静かに変わる。

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かっこいいひげ剃り探してないですか?
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「全身性エリテマトーデス」と「両足大腿骨骨頭壊死」という病気を抱えながら、フリーランスとして活動しています。伊勢志摩在住。HP制作、写真撮影、動画撮影を生業としています。 このブログに掲載している写真は、主に EOS R5(2021年頃より)を使用して撮影しています。 お仕事のご相談やレビューのご依頼は、お問い合わせフォームからご連絡ください。 また、YouTubeもやっています。よかったらフォローしてもらえると嬉しいです!

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